スマホのサービスでシニアユーザーが多い事例は?

ビジネス切り口別
ポケモンGOでシニアが集う上野公園

高齢者住宅新聞連載 村田裕之の「シニアビジネス相談室」第20回

シニア×スマホの成功事例の代表は「ポケモンGO」

スマホのサービスでシニアが最も利用している事例は何か。結論から言えば、ポケモンGOです。

2016年7月に登場した当初の爆発的ブーム後、急速に衰退したかに見えましたが、このゲームは根強い人気が続いています。主役は50代・60代根強い人気の理由を理解すると中高年向けビジネスのヒントが見えてきます。

理由1:操作が単純で中高年でも容易に遊べる

スマホなのでゲーム機のような複雑な動作はできません。ところが、これが逆に操作の単純さになり、中高年にも無理なく使えるようになっています。

理由2:ルールがゲーム機でのポケモンに準拠のためよくできている

18種類のポケモンが、それぞれに対して「こうかばつぐん」「こうかなし」などの相性があり、この組み合わせの妙が中高年にとっても面白さの理由となっています。

理由3:外出して歩く機会が増えるので健康によい

プレイする際に街中での探索を促す仕組みになっているため、外出して歩く機会が増え健康によいです。健康意識が強い50代・60代にはこれが受けます。

理由4:ゲームをきっかけに友達ができる

平日の昼間でも「レイドバトル」をする場所には50代・60代の主婦や退職シニアが多く集まっています。一緒に行動するグループがいくつか見られますが、明らかにポケモンGOがきっかけで知り合った人達です。

理由5:スマホでできるので専用端末が不要

これが新規ユーザー獲得の敷居をグッと下げています。今は団塊世代以下の世代なら多くの人がスマホを使います。

理由6:基本無料、道具購入は有料だが数千円程度

基本無料ですが初心者が効率的にレベルアップするには、有料の道具を購入するのがよいです。その場合でも支出金額はせいぜい数千円程度。この出費に大きな負担感はありません。

理由7:親子・親孫との交流機会になる

ポケモンGOが子供や孫との交流のきっかけになったという50代・60代の人は多いです。「バトル」をする際に子供や孫と一緒に参加する人達がよく見られます。

この記事を書いた人
村田 裕之

村田アソシエイツ株式会社代表取締役、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンター特任教授

日本の中高年向け事業開発プロデューサー、起業家、社会学者。専門は中高年を対象とした事業開発と消費行動分析、日本と諸外国の高齢社会研究、スマート・エイジング論など。

1999年に日本で初めて「アクティブシニア市場」の重要性を指摘し、情報武装した高齢者「スマートシニア」の出現を予言した。2004年に「シニアビジネス」という言葉を初めて公に提唱し、女性専用フィットネス「カーブス」の日本への紹介、NTTドコモ「らくらくホン」の商品開発支援、関西大学とのカレッジリンク型シニア住宅の創成など、950以上の企業の事業開発に携わっている。日本におけるシニアビジネス分野の第一人者として知られている。

2006年に東北大学からの依頼でスマート・エイジングのコンセプトを提唱し、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターの設立に参画。スマート・エイジング・カレッジを11年間主宰し、市民の健康リテラシーの向上とのべ406社との産学連携を推進してきた。

シンガポールに拠点を置く Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより2018年5月に「Global Ageing Influencers」に、2024年5月に「Super Ageing Japan Outstanding Entrepreneur(スーパー・エイジング・ジャパン卓越起業家)」に選ばれた。

村田 裕之をフォローする
シニアビジネス事例ビジネス切り口別

本記事の内容を貴社事業に役立てるサポートはこちら

  • シニアビジネスコンサルティング
  • プライベートセミナー
シェアする
村田アソシエイツ | アクティブシニア市場を開拓したシニアビジネスの先駆者
タイトルとURLをコピーしました