第二は、何らかの「不」を感じているが、選択肢が多いため自分にとって相応しい解決策をどう選んだらよいかがわからない人である。したがって、このような分野での顧客の潜在需要に「共感」するテーマ選定を行い、ニーズ型のテーマショップとすることが、新たな事業機会を生み出す。
たとえば、「リラックス・ザ・バック」は、従来の椅子、机という商品シーズでの羅列ではなく、腰痛・首痛を軽減したい、予防したいという顧客ニーズで商品シーズを編集したテーマショップである。
また、通販会社の「ゴールドバイオリン」は、従来のギフトという商品シーズではなく、よく聞こえるようになりたい、よく見えるようになりたい、握りやすくなりたい、という顧客ニーズで商品シーズを編集したテーマショップである。
一方、「ホーム・インステッド・シニア・ケア」は、一人暮しで誰か気の合う話し相手が欲しいという顧客ニーズに応えて、高齢者の話し相手という高度なスキルと日常生活支援サービスとを組み合わせたものである。