『シルバー産業新聞』
      社会変化が生み出す新事業

 
旅行業界各社のネット販売による「コンバージェンス型商品化」
 
 

2006年12月10日号 第33回

村田裕之
 

こうして従来の旅行代理店、旅行商品提供者、異業種が三つ巴になり、ネット上でのサービス機能の拡大競争に突入した。この結果、コンバージェンス型商品化が進み、どのウェブサイトも「ワン・ストップ・サービス」になった。たとえば、全日空のサイトでは自社の航空券だけでなく、ホテル、レンタカー、携帯電話や旅行グッズのレンタルのほか、他の旅行商品提供者のサービスも提供する。

コンバージェンス型商品化の動きの裏には、必ず異業種企業との戦略的提携がある。各社がネット上で顧客データベースと連動して商取引ができるシステムを構築したことで、こうした戦略的提携が以前に比べ、容易となった。つまり、ITの普及が、コンバージェンス型商品化の動きを加速させるのである。

(中略)

こうしたコンバージェンス型商品化の結果、何か起こったのか。それは、旅のプロデュース・コーディネート機能が、「旅行代理店」から利用者である「個人」に移行したことである。ネット上でのコンバージェンス型商品化の進展は、「個人による旅のコーディネーション支援機能」という新しい性質を生み出したのだ。

(本文より抜粋)

 

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