『シルバー産業新聞』
      社会変化が生み出す新事業

 
潜在願望を徹底想像し、自社の強みに掛け合わせる
 
  2006年3月10号 第24回
村田裕之
 

スターバックスのこうした商品開発の軌跡を眺めると、そこには新商品を成功させるための確固たる「スタイル」に気がつく。 その一つは、人がリラックスして創造的に時間を過ごすための空間とは何かをあくまで追求し続けるシュルツ氏の姿勢だ。

イタリアには多くのアメリカ人が訪れているし、オルデンバーグの著書は多くの人が読んでいる。また、ヒア・ミュージックの店舗にも多くの人が訪れている。だが、こうした多くの人は何も気がつくことはない。シュルツ氏のような徹底した姿勢がない人には、それが自分にとって深い意味のあるものには見えてこないからだ。

もう一つは、常に自社の強みから発想するというスタイルだ。アメリカのスターバックスには、毎週のべ三五〇〇万人が訪れる。いまやヒア・ミュージックのCDの売上の三分の一以上がスターバックスの顧客である。つまりこの会社は、もはや単なるコーヒーショップ・チェーンではない。デパートやスーパー、ドラッグストアと並ぶ新たな小売チャネルなのだ。

新商品を開発する際、まず、顧客ニーズを知るために、市場調査をという人が多い。だが、シュルツ氏が示しているのは、顧客の潜在願望を徹底して想像し、自社の強みに掛け合わせてみるということだ。大切なのは他人の意見ではない。自分の強みを深く知ることである。


(本文より抜粋)

 

お問い合わせ

村田アソシエイツ
E-mail info@muratainc.com
〒107-0052 東京都港区赤坂四丁目8-20 ASOビル3F 
Tel.03-3479-0125(代表) Fax.03-3479-7173

 
 
 
Copyright© Murata Associates, Inc All Rights Reserved