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スターバックスのこうした商品開発の軌跡を眺めると、そこには新商品を成功させるための確固たる「スタイル」に気がつく。 その一つは、人がリラックスして創造的に時間を過ごすための空間とは何かをあくまで追求し続けるシュルツ氏の姿勢だ。
イタリアには多くのアメリカ人が訪れているし、オルデンバーグの著書は多くの人が読んでいる。また、ヒア・ミュージックの店舗にも多くの人が訪れている。だが、こうした多くの人は何も気がつくことはない。シュルツ氏のような徹底した姿勢がない人には、それが自分にとって深い意味のあるものには見えてこないからだ。
もう一つは、常に自社の強みから発想するというスタイルだ。アメリカのスターバックスには、毎週のべ三五〇〇万人が訪れる。いまやヒア・ミュージックのCDの売上の三分の一以上がスターバックスの顧客である。つまりこの会社は、もはや単なるコーヒーショップ・チェーンではない。デパートやスーパー、ドラッグストアと並ぶ新たな小売チャネルなのだ。
新商品を開発する際、まず、顧客ニーズを知るために、市場調査をという人が多い。だが、シュルツ氏が示しているのは、顧客の潜在願望を徹底して想像し、自社の強みに掛け合わせてみるということだ。大切なのは他人の意見ではない。自分の強みを深く知ることである。
(本文より抜粋)
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