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天候に左右されず経済性を維持するために、屋外部にも固定した屋根をつける、いわゆる「全天候型の造り」にする例が日本には多い。多摩にあるサンリオ・ピューロランドはこの典型で、どんなに外が爽やかに晴れ渡っていても、施設の中はテーマパークにしては暗めで、閉ざされた感じがする。
だが、「全天候型の造り」にしなくても、天候変化に柔軟に対応し、大成功している例がある。ボストンの中心部にある「クインシー・マーケット」だ。
ここは一九世紀に使用されていた倉庫を改造したショッピングモールで、レストランやファスト・フード店など飲食店が、ノース・マーケットとサウス・マーケットにはブティック、アクセサリー・ショップ、インテリア・ショップなど一二五軒もの店が集まっている。
東海岸で最も賑わっている場所であり、訪れる人の数は、ディズニーランドより多いといわれる。
ここの人気の秘密は、「開放空間」の効果的な活用にある。
(中略)
高層化技術の向上で、都心部に高層ビルが急増している。価格の高い土地を有効利用するためだ。だが、ボストンのような土地の高いところでも「開放感」をうまく活用し、高層化ではない方法で、高効率の事業が実現できている。また、アメ横のような日本のストリート文化にも、クインシー・マーケットで見られる賑わいの仕組みと共通点が見られる。
こうしたことに日本の開発担当者も、もっと目を向けてよいだろう。「閉塞感」にあふれる日本の都会にこそ、「開放感」を感じさせる場がうけるはずだ。
(本文より抜粋)
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