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アメリカのジョージ・ワシントン大学の医学者ジーン・コーエンは、過去35年間に3千人以上の中高年を診療した体験をもとに、後半生の心理的発達段階が「再評価段階」、「解放段階」、「まとめ段階」、「アンコール段階」の4つに分かれることを提唱している。(詳細は拙訳『いくつになっても脳は若返る』(ダイヤモンド社参照))このうち「解放段階」は通常50代後半から70代前半に訪れる。ということは、実は団塊世代の多くの人が解放段階に達しているのである。
(中略)
コーエンによると、解放段階に見られるこうした特徴ある行動は、体内から湧きだす「自己解放力(Inner Push)」が表出した結果であるという。実は、こうした力が湧き出てくる理由は年齢に伴う脳の生理的な変化と大いに関係がある。
(中略)
以上のとおり中年期以降に脳の認知機能が最も高まる。これが自己解放力を生み出すもとになっていると考えられる。つまり、解放段階に特徴的に見られる行動は単なる思い付きや一時的なストレスからのものではなく、この時期の人間の脳や心理の発達がそうした行動を起こしやすくすると考えられる。このことが今後の団塊世代のライフスタイルを考察するうえできわめて重要となる。
(本文より抜粋)
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