「子どもには知恵、年輩者には刺激を。世代間交流学校が開く認知症克服への可能性の扉」
 
  2006年6月号 第32回
村田裕之

「学び」による認知症克服の試みとして、米国で注目を浴びているのが、「世代間交流学校(Intergenerational School)である。オハイオ州クリーブランドにある小学校「オハイオ・コミュニティ・スクール」が、その代表だ。5年前に全米初の「チャーター・スクール」として設立された。チャーター・スクールとは、公費で運営されるが、州や学区の法令・規則の適用が免除され、独自の教育が可能な公立小学校のことである。  この世代間交流学校の特徴は、軽度認知症の年配者が、ボランティア・インストラクターとしてクラスに参加し、小学生やその家族、教員と共に「共同学習」を行うことだ。

(中略)

世代間交流学校の運営を指導する、ケース・ウェスタン・リザーブ大学のピーター・ホワイトハウス教授は、「世代間の共同学習が、認知症ケアにどの程度効果があるのか定量的なデータを集めている」と言う。 こうしたデータの蓄積により、その効果が科学的に実証されれば、世代間交流学校というアプローチの妥当性を裏付けるものとなろう。


(本文より抜粋)

 

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