これからの商品提供者は、顧客ニーズで既存商品を再編集する
 
  2005年7月号 第22回
村田裕之

LOHASという言葉が、最近日本でも目につくようになってきた。この言葉は、Lifestyles of Health and Sustainability(健康で持続的な社会のあり方を志向するライフスタイル)の頭文字をとったもの。米国では、このコンセプトで括られる商品・サービスの市場をLOHAS市場と呼ぶ。

LOHAS市場には、次の五分野があり、米国での市場規模は、25兆円と言われている。

(中略)

経済が成熟すると、サービスの構造が、たとえば、いす・机・枕という商品を羅列するだけの「商品シーズ型」から、環境負荷が少なく、使い心地がよいいす・机・枕といった顧客のニーズによって商品シーズを再編集した「顧客ニーズ型」に向かう。

LOHASが脚光を浴びている背景には、こうした「顧客ニーズ型サービス」が求められている時代の潮流がある。

その一方で、LOHASという括りはかなり広範囲であり、前掲の条件を一つでも満足するものは、全てLOHASだと言えてしまう。これでは、商品としての差別性が希薄になり、いわゆる「味噌もクソも一緒」なサービス群になる落とし穴がある。

LOHASを単なる一過性の言葉遊びに終わらせないために何が必要か。それは、サービス利用者にとっての「明確なメリット」を徹底して提供し、顧客層を拡げることだ。

そのためには、@「健康で持続的な社会のあり方」に深く共感するサービステーマを選定する、A目の肥えた顧客の要求に応える相談・対応力をもつ、B商品の豊富な選択肢と品揃えを徹底する、といった顧客へのメリットを明確にすることが何よりも必要だ。

LOHASを表面的なファッションにとどめないために、商品提供者は、こうした力量をもつ「商品シーズ編集者」に進化しなければならない。

(本文より抜粋)

 

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