大革命。昔ながらの老人ホームはいらない
 
  2004年6月号 第9回
村田裕之
従来、有料老人ホームには、数千万円の入居一時金と15〜30万円の月額利用料がかかる高価なものしかなかった。

ところが、最近、新規参入が増え、有料老人ホーム市場でも価格破壊が起こっている。本年初頭に、都内で入居一時金170万円、月額利用料16万8千円という破格のサービスが登場し、注目を浴びた。

さらに、月額利用料は21万円だが、入居一時金を0にするところも現れた。

この価格破壊は、これまでクルマを買いたいと思っても、高級車しかなかったところに、低価格の軽自動車が登場したようなものだ。つまり、従来入居したくてもできなかった人に門戸を開き、新たな客層を拡大する。

一方で、このような価格破壊の後に現われるのは、限界コストで運営される簡素な施設群だ。低価格とはいえ、現代の豊かな生活に慣れた人にとっては、このような施設では、息が詰まって耐えられない人も多いだろう。

一旦高級車に乗り慣れた人が、軽自動車に戻るのが難しいのと同じである。
したがって、価格競争が一段落した後は、必ず「質の競争」に向かう。その最初の段階では、従来の老人ホームらしくない「高級感」が勝負になる。

(本文より抜粋)

全文は清和会 週刊「先見経済」2004年6月第1週号をご覧ください

 

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