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時間解放消費は、リタイア・モラトリアムに入ることで自由時間が増え、フルタイム勤務時には時間の制約でやりたくてもできなかったことが可能となって発生する消費である。
この消費は、まず、老後の「健康不安」や「経済不安」といった、「不の解消型消費」の分野で顕著に現れる。
(中略)
団塊世代がリタイアして高級アナログオーディオに回帰するのは、単にビートルズの赤いドーナツ盤レコードが懐かしいからではないだろう。団塊世代が心ひかれるとすれば、それはお金がない代わりにオーディオ雑誌を読み漁り、買いもしないのにオーディオ店に何度も足を運び、音質を少しでもよくするために工夫できた「自由」を取り戻したいからではないか。
(中略)
「不の解消」に手を打ち、贅沢な時間の使い方を楽しんだ後は、これまで世間体や自分の立場を気にしてできなかったことや禁じられていたことをやる「自己表現型消費」に向かう。
(本文より抜粋)
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