『先見経済』  
    団塊・シニア市場のゆくえ
             

 

次のステップのための準備を応援する商品がビジネスチャンスになる

 
 

2007年11月1日号 先見経済

第11回 リタイア・モラトリアムとは何か
 

いま、60歳でいったん定年退職した後も、再雇用されて働き続ける人が増えている。だが、こうした人たちの多くは、給料が半減し、役職も外され、年下の上司や同僚との心理的葛藤を抱えながら、年金の満額支給開始など、経済的に支障のない時期まで職場で過ごそうとしている。私は、このような状態で本当の離職(リタイア)まで過ごす期間を「リタイア・モラトリアム」と呼んでいる。

(中略)

ところが、リタイア・モラトリアムの出現によって、こうした不連続な断層のようなリタイア・パス(キャリア・パスに対する筆者の造語。離職までの順序・経歴)が、もう少し連続的で穏やかなリタイア・パスへ変わっていく。というのは、リタイア・モラトリアムでは、働き続けながら、自分周辺の同世代の多様なリタイア・パスを横目で眺めつつ、自分のリタイア・パスをいろいろと考えることができるからだ。

(中略)

こう考えると、リタイア・モラトリアムは、年金満額受給までの辛く屈辱的な「忍耐の期間」では決してない。

むしろ、「会社中心生活」から「個人中心生活」に心身ともに切り替えるための「有用な準備期間」として活用できるのである。

(本文より抜粋)


 

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