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第一の理由は高年齢者雇用安定法の改正による定年の制度的延長。第二の理由は早期退職の増加。第三の理由は、団塊世代の女性の多くが、とうの昔に退職していること。さらに働き続けている団塊女性の多くは、派遣労働者やパートタイム労働者であり、これらの人々にも定年退職はない。以上の三つの理由から、団塊世代が07年に一斉に定年離職するというのは、正しくない。そして、いつまで仕事を続けるかは、子供の養育費や住宅ローン残高など個人や家族のライフステージの変化、本人が満足できる職場との出合いなどの個人的理由に大きく依存していく。こうしたことからも、団塊世代の離職時期は07年に集中せず、分散すると予想される。
(中略)
結論を言うと、団塊世代が求めているのは多様な「解放型ライフスタイル」である。従って、それを支える様々な「解放型消費」が今後増えていく。その兆候はすでに表れている。都市部を中心に増えている「レンタルオフィス」がその一例だ。仕事は続けたいが、会社で働くのが嫌な人向けのいわば「マイ・オフィス」だ。これは「上司からの解放」の受け皿を商品化したものといえる。また、「高級アナログオーーディオ」もその一つ。デジタルオーディオの波は、商品を画一化というオブラートで包み、聴き手から音質向上を工夫する楽しみを奪い取り、聴き手が何も関与できない「ブラックボックス」にした。人生に一区切りがつくと若いころにあった「自由」と「遊び心」を取り戻したい気持ちが強くなる。「ブラックボックスからの解放」がこうした高級品への回帰の背景だ。
(本文より抜粋)
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