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カレッジリンク型シニア住宅は、発祥の地・アメリカではどのように展開されているのか。日本で成功させる鍵は何か。(財)社会開発研究センターの村田裕之理事長に話を聞いた。
アメリカでは規模の大きな老人ホームのことを「リタイアメントコミュニティ」と呼ぶ。カレッジリンク型コミュニティは、キャンパス内またはキャンパスからそう離れていないところに立地し、大学と連携して運営される。
(中略)
運営方法は多種多様。最も多いのは、リタイアメントコミュニティの運営者であるNPOと大学が提携する形態だ。フロリダ州にある「オーク・ハンモック」は、その一つ。これは州立フロリダ大学の元学長が代表を務めるNPOが運営していて、フロリダ大学と提携している。特殊な例としてはマサチューセッツ州の「ラッセル・ビレッジ」がある。私立大学のラッセル・カレッジが自ら非営利の運営会社を設立し、キャンパス内にリタイアメントコミュニティをつくり、カレッジリンク型として運営する。
(中略)
こうした「知縁(知的好奇心で結ばれる縁)コミュニティ」としてのカレッジリンク型コミュニティでは、高齢者が生き生きしている。ラッセル・ビレッジの入居者の平均年齢は83歳だが、要介護者は210人中5人程度。一般の老人ホームでは、開所後5年で1割が要介護状態になることを考えると、知的な環境がいかに充実感をもたらし、心身を活性化するかが分かる。
アメリカのカレッジリンク型コミュニティやアンクラージュ御影のようなカレッジリンク型シニア住宅は、今後日本でも増えていくだろう。しかし、単に大学の近くに老人ホームをつくればできるわけではない。学生、教職員と入居者が学び合えるプログラムを企画・提案し合い、信頼に基づいて、コミットする関係性をつくれるかが鍵となるだろう。
(本文より抜粋)
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