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最近「脳カトレーニング」に対する関心が高い。年を取ると記憶力が低下したり、思考の柔軟性が落ちたりすることに危機感を抱く人も多いからだろう。しかし、脳の“衰え”だけに着目するのは一面的な見方であることを本書は教えてくれる。
例えば、葛飾北斎の「富嶽三十六景」が還暦を過ぎてから制作されたように、創造性は後半生で最大限に発揮されることも多いのだ。
本書は“脳力”に関するさまざまな誤解を科学的見地から正し、中高年になってからも、生き方次第で脳は限りなく成長を続けることを示している。老齢におびえる中高年にとって、勇気づけられる話も多い。
もちろん、漠然と時を過ごしても脳が発達するというような、虫のいい話ではない。人生の発達段階に応じた自覚的な取り組みこそが、成長の原動力であることには注意したい。
(本文より抜粋)
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