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「加齢に関する新事実」――加齢のプロセスを避けられない「衰退の段階」ではなく、真の成長をもたらしうる「発達の段階」として捉えたところに、本書独特の光明がある。なおかつ、それは脳科学の最先端の研究成果と著者の精神科医としての長年の臨床経験とを結びつけた、実証から退職者のリタイア後のライフスタイル提案までのストーリーとして発展する。
しかしながら読み進めるうちに、退職者向けの啓蒙書という範疇にとどまらず、こうした世代をターゲットとする商品開発のマーケティングプランのヒントが随所に散りばめら れていることに気づく。特に、本書の後半で述べられている“リタイアメント”に開する実証は興味深い。
本書はアメリカで発刊された『The Mature Mind』の翻訳版であり、訳者でありシニアビジネス分野の第一人者でもある村田裕之氏は巻末でアンチ“アンチエイジング”を唱える。住宅・サービス産業などさまざまなシーンで、新しいビジネスモデルの発掘が期待されるところだ。
(本文より抜粋) |