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最近の企業退職者は、報酬は少なくても
継続して働くことを希望する場合が
多くなっている。
ビジネスマンとしての修練をきちんと積んで
きた人であれば、体力は多少衰えても、
知力は全く低下していないばかりか、
むしろ深まっている。
これらの意欲と能力のあるシニア人材に
リーズナブルなコストで活躍してもらうことは、極めて有益である。
しかし、一方で、このようなシニア人材は
「扱いにくい」という意見も根強い。
その大きな理由は、前職の大企業時代の
ワークスタイルが体に染み付いており、
新天地にいっても、そのワークスタイルを
踏襲する傾向があり、受入先から煙たがられることが多いためである。
したがって、大企業時代に培った事業化ノウハウを新天地のベンチャー企業で活かすためにも、
大企業時代に溜まった垢を捨て、ベンチャー企業の「協働プロデューサー」としての
マインドセットが必要となる。
もっと根本的には、ベンチャー企業のスタートアップに相応しいワークスタイルを、
大企業に在職している段階から身につけるための修練がこれからは重要になろう。
そうでなければ、いくら企業経験が長くても、ベンチャー企業の支援は難しい。
インキュベーションというプロセスには実際の体験に基づく職人的な智恵が必要だ。
米国のシニア駐在起業家に存在意義があるのは、
このような智恵を体得しているからに他ならない。
必要なのはシニアであることでなく、
新事業を軌道に乗せるための「プロ」としてのスキルであり、
年代を超えて協働できるオープンで柔軟な「心の姿勢」をもつことだ。
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