定年団塊世代の活躍のヒント
 
  2006年2月号 第26回
村田裕之

米国マサチューセッツ州ニーダム市にバイタ・ニードル社という会社がある。この会社ではステンレス製のニードル(針)と呼ばれる特殊部品を製造しており、最近はバイオ企業からの引き合いが多い。

実はこの会社の三五人の従業員の平均年齢は、七三歳。 だが、注目を浴びているのは、単に高齢者主体の職場ということではない。

同社で製造するニードルの品質が極めて高く、価格も妥当で、納期も厳格なことから業界での評価が高く、競争力をもった優良企業だからだ。

(中略)

時代の先を読み、高付加価値で売れると思うものを商品化する。そして、高齢者の潜在能力を引き出すいろいろな工夫を凝らし、妥当な価格で製造する。

このような才覚をもつリーダーの層が厚くなることこそが、生きがいと高い生産性とを両立した高齢者の就労機会を増やすことになる。

まもなく退職を迎える団塊世代のなかには、このようなリーダーの資質をもった人が大勢いるはずだ。その人たちが、引退せずに、これまでのビジネス経験で培った能力を活かせるようになれば、高齢者のみならず、退職団塊世代自身もコストパフォーマンスのよい戦力になるはずだ。

(本文より抜粋)

 

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