会員制サービスで会員数を増やすコツ
 
  2005年9月号 第21回
村田裕之

会員制サービスを立ち上げても会員が思うように増えない―― こんな事例がここ数年増えている。

たとえば、次から次へと登場するクレジットカードは、その典型。最初は会費無料キャンペーンなどで会員をかき集めるが、会費が有料になった途端、解約が続出する。

また、続々と登場する中高年向け雑誌も大半は、購読者が2、3万人で頭打ちになってしまう。

こうした「顧客開拓の壁」にぶつかっている事例の共通点は、商品メニューが「幕の内弁当型」になっていることだ。

つまり、少しでも多くの会員を獲得しようと、あれもこれもとメニューを付帯するが、気がつくと何が売りなのかがわからない商品に陥ってしまうのである。

(中略)

このようにAARPは、「時流に応じたメリット」を継続的に提供することで会員数を伸ばしてきた。

顧客に媚びて、八方美人のように一応何でも提供するが、独自の売りがない会員サービスは、すぐ飽きられる。

世界最大の会員制サービス、AARPが示しているのは、サービスの差別化には「てんこ盛り」ではなく、その時代が求める「オンリーワン」が不可欠、ということである。

(本文より抜粋)

 

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