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天候に左右されず経済性を維持するために、屋外部にも固定した屋根をつける、いわゆる「全天候型の造り」にする例が日本には多い。
多摩にあるサンリオ・ピューロランドはこの典型で、どんなに外が爽やかに晴れ渡っていても、施設の中はテーマパークにしては暗めで、閉ざされた感じがする。
だが、「全天候型の造り」にしなくても、天候変化に柔軟に対応し、大成功している例がある。ボストンの中心部にある「クインシー・マーケット」だ。東海岸で最も賑わっている場所で、訪れる人の数は、ディズニーランドより多いといわれる。
ここの秘密は、「開放空間」の効果的な活用にある。わずか4階建のテナントビルの一階には、必ず「キャノピー(張出し屋根)」がついており、店舗と通りとの「中間地帯」になっている。
カフェでは、晴れの日には、ここから通りに向かって、テーブルを増設し、逆に雨の日には、キャノピーまでとする。このように天候に応じて、客席数を柔軟に調整しつつ、顧客にとっての「開放感」を維持する。
(中略)
高層化技術の向上で、都心部に高層ビルが急増している。価格の高い土地を有効利用するためだ。だが、ボストンのような土地の高いところでも「開放感」をうまく活用し、高層化ではない方法で、高効率の事業が実現できている。このことに日本の開発担当者も、もっと目を向けてよいのではないか。
(本文より抜粋)
全文は日本実業出版社 月刊ビジネス・データ2004年8月号をご覧ください
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