ブームの「ウェブログ」は日本でも定着するか
 
  2004年2月号 第2回
村田裕之

最近、日本でもウェブログ(Weblog)という言葉を頻繁に聞く。

ウェブログとは、ウェブページの一種で、リンクを多用した日記風の掲示板のようなもの。米国では昨年あたりからブームになっている。

ウェブログの利点は、@入力が比較的簡単で、従来の方法に比べてページ更新が容易、Aページの表示形式が定型化され、ページデザインが容易なことだ。

このため、ウェブ技術に詳しくない人でも、手軽にそれなりのページを立ち上げることができる。

米国では無料で自分のウェブログを開設できるホスティングサービスも多く、すでに五百万人近い利用者がいる。検索大手のグーグルが、老舗のブロガーを買収したのは有名だ。

最近日本でも大手のニフティなどいくつかのプロバイダーがサービスを開始している。

このようには日本でも急増が予想されるウェブログ・サービスだが、
これを一過性のブームに終わらせないために考えるべきことがある。

(中略)

これらを踏まえると、日本でウェブログが定着するには、
何よりも発信者のレベルアップが必要だ。

ジャーナリストとメディアとの力関係が米国と異なる日本では、
ジャーナリストが契約している雑誌の発売前に取材内容を発信するのは難しい。

このため、日本ではジャーナリスト以外の人の独自情報の方が、注目されるだろう。

ここで発信者に求められるのは、独自の視点で、
読者にとって価値あるテーマを選定できる力だ。
同時に、ウェブの特性を考慮した読みやすい文章表現力も重要だ。

ウェブログは、個人サイトを「マス・メディア」に影響を及ぼす
「ナノ・メディア」に変えていく可能性を秘める。
だが、ウェブログを立ち上げれば誰もがそのような影響力を持てるわけではない。

新しいITツールが照らし出すのは、情報発信する個人の力量に他ならない。

(本文より抜粋)

 

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