世界最大のオーガニック・スーパー「ホール・フーズ・マーケット」
 
  2003年6月号 第5回
村田裕之

食品の安全性に対する不信感が
かつてないほど高まっている。

昨年起きた雪印の集団食中毒事件、
偽装牛肉事件の影響、
あるいは遺伝子組み換え食品の出現で、
自分が食べようとする食品が
どのように生産、加工されているのかを
明確に知りたがる消費者が増えた。

また、ファースト・フードに代表される
高カロリーで人工添加物を多用した
食物ではない、 伝統的な食材、
質のよい食品に対するニーズが
一段と高まっている。
スロー・フード運動は、この一環だ。

このような背景のもと、オーガニック食品がここ数年注目されている。
日本でも数年前にオーガニック商品だけを売るオーガニック・スーパーが登場した。
しかし、チェーン化された大規模なものはなく、品揃えも今一つで力不足だ。

一方、オーガニック先進国アメリカでは、
多店舗展開・チェーン化・大型化が進み、大手スーパー並みになっている。

その代表がテキサス州オースチンに本部を置く世界最大の
オーガニック・スーパー「ホール・フーズ・マーケット(WFM)」だ。

WFMは、全米に143の店舗を持ち、2002年度の売上は
27億ドル(約3千3百75億円)。
98年度が13.8億ドルなので、4年間で売上が倍増した高成長企業だ。

「見た目が悪く、高い」から「多少高いが、見た目も美しく、安全でおいしい」へと
付加価値を高めたオーガニック・スーパー。
少量でも体によく、美味しいものが求められる成熟社会の成長産業だ。

(本文より抜粋)

 

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